成長出来ないサイトと成長出来るサイト

Ken published on
5 min, 994 words

Categories: misc

先日聞いた話。

取材されるはずだったけど、中止

とあるサイトに「うちで紹介したいので取材させていただけませんか?」と連絡が来た。 取材を断る理由もないので、後日取材されることになっていた…が、あとで話を聞くと、取材中止になったらしい。

取材中止の理由

なぜ取材中止になったのか? 理由は簡単で、取材依頼があったときのデザインと、取材をしようとした時のデザインが異なっていたから。 "ホームページのリニューアル" というやつを行ったのです。

ホームページリニューアル前後はコンセプトが異なっている。 "リニューアル前 / リニューアル後" で簡単に比較するとこんな感じ。

  • 他社のデザイナーが作成 / 社員が作成
  • 更新したくても出来ない / 更新したい放題
  • 更新が反映されても1ヶ月くらい待つことあり / すぐに自分で更新
  • 階層構造が整理されてない / 以前よりは整理されている
  • アクセスがあまりない / アクセスが目に見えて増えてきている
  • ホームページが単独で存在 / ホームページとブログとTwitterが連携

取材中止になった大きな理由は "デザインが大きく変わり、素人が作ったサイトっぽくなったから" ということらしい。

サイト連携

確かに見た目は大きく変わったけど、以前に比べアクセス数が増えている。 なぜアクセスが増えてきたか?というと、更新しているからだと思う。 単に更新しただけだと検索エンジン任せになってしまうけど、今はTwitterとブログと連携している。 具体的には2つの導線がある。
  • Twitter → ブログ → ホームページ
  • Twitter → ホームページ

前者はブログ更新時。ブログの更新をTwitterにて通知。Twitter経由でブログに入り、その後、もしかしたらホームページも見てくれるというもの。 後者はホームページ更新時。こちらもほぼ毎日更新されてるコンテンツがあって、それをTwitterで通知し、ホームページにたどり着くというもの。

そもそも取材は誰のため?

リニューアル後のアクセスが増えたので、施策としては間違っていなかったはずなんだけど、取材したいと言っていた企業の考えとは合わなかったらしい。 だいたい、取材するってことは取材する側のビジネスに乗るだけであって、取材される側のことを考えているわけではないはず。取材後、もしかしたら一時的にアクセスが増えるかもしれないけど、その後もずっとアクセスが増えたままとは考えられないし…。

まとめ

取材の話は無くなったけど "誰も見に来ない綺麗なサイト" よりも "誰かが見に来てくれる成長中のサイト" になったことが重要だと思っている。 誰かが見に来てくれるなら反映していく価値はあるけど、誰も見に来ないサイトだったら全く意味ないもんね。それに "成長できる" ということがとても重要。

相手もビジネスだから取材中止はいいと思うんだけど、その際のアドバイスが余計だった。適切な内容なら嬉しい限りだが、目標としていたことが実現出来たリニューアルなのに、それにそぐわない内容。

ビジネスの一端に利用しようとする企業と顧客満足度、どちらを取るかといえば、考える必要もない。