ポーギーに話せない教育者

Ken published on
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発端

先日のとある会議。
会議は自分を含め6人。
そこで発したこんな一言。

新人の考えを整理するために本人たちが文字や声に出すことを手伝いしてください。
人じゃなくてもいいんですが、それが出来ないと思うのできっかけとして声をかけて引き出してください。

あの場にいて意図を理解した人は1人かなぁ〜。

考えるって?

考えを整理するときは書くとか、声に出すとか、何かしらの出力に繋げないとなかなか整理できないと思うんだけど、皆はそうではないのだろうか?
あまり整理できていない現状を見ると、考えるということは "頭の中で思い描くこと" と勘違いしているように思う。
思いつかなかったら『考えつきませんでした』みたいな、そういうのは違う。
もちろん、思いつかないし考えつかないこともあるけど"考えつかなかったから考えつかない"のであって"思いつかなかったから考えつかなかった"と表現して欲しくない(し、違うだろう)。

意図が伝わってなさそうだったから一応、あとからメールしておいたのが下記の2つ。

▶ポーギーに話す
http://www.aoky.net/articles/john_graham_cumming/talking_to_porgy.htm

▶ラバーダッキングとは - はてなキーワード
http://d.hatena.ne.jp/keyword/ラバーダッキング

返信

補足でメールしておいたら、返信が2通。
1通は早速実践してみたという内容。ちょっとずれてるところもあったけど、いきなり意図を完全把握できるとは思ってなかったし、とりあえずやってみたというだけでもとっかかりはいいと思っている…が、継続しなさそうんだよな…という懸念はある。

もう1通は『ご提案ありがとうございます』と。
ご提案というか "普段からそういうことをやってますよね?それを他人が引き出す方法なんですよ"ってことに気付いてもらいたかったんだけど、わかってないっぽい。
声のかけ方に迷いがあるように見えたから、それに対しての提案といえば提案だけど、色々なところで勘違いをしているような気がしてならない。
『声のかけ方について相談してみます/考えてみます』とか。

今までに考え方を考えつつ、考えてきた人ではないんだな…という印象を受けた。

まとめ

教育することって難しいと思うけど、教育する立場の人って経験から頭が固くなってきているし何かと伝えづらい…という人もいるし、年齢関係なく柔軟な人もいるし、色々といるなぁ。

ポーギーに話すという情報をひとつでも多く残そうと思ったのがこの記事を書くきっかけ。