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竹細工とソフトウェア

· 13 min read

IT業界って物作りに分類されるものなのだろうか? 世の中ではソフトウェアの構築を建築業界や、庭に例えたりする人はいるが、例えられるほど似ているものなのだろうか?

この手の話は聞いたことも読んだこともあり、そうだよなぁ~と納得してた面もあるが、その割にはなかなかまとまってない気がする。 見積りも結局は人月だし、精度も他の業界ほどはない気がする。 さらに、手法によって見積りが変わる。 手法によって変わるということ自体はどの業界も同じかも知れないが、IT業界は手法が多く、次から次へ出てきてる分、選択も、覚えることも大変な気がする。

ふと思ったことは置いといて・・・物作りの興味についてちょっと書いておこうかな。 むかーし、PCを使い始めた頃、ソフトウェアは自分で作れると知り、作りたくなった。 ソフトウェアって素材が無くてもある程度作れてしまうところが素晴らしい😃 そんなわけでソフトを作ってみた。 Windowsのアプリケーションなら自分で使う分には作って終わり。 自己満足もとりあえず完了!!

次にWebの世界! 自分で作ったホームページは自分のところだけで見れても面白くない。 公開しなくちゃ!ってことで契約プロバイダにて公開。 今度はアクセスカウンタと掲示板も欲しいな。 これは提供されてるのか、なるほど。

そんなのがしばらく続いた頃にいくつかの不満登場。

  • アドレスが気に入らない。自分のホームページなのにプロバイダ名が含まれてる。
  • カウンタはレンタルかよ・・・。
  • 掲示板もレンタルかよ。自分のページなのに、広告とかcopyrightとかうざい。

そんなわけで、これを解決する方法は無いものか?と調査を開始。 世の中にホームページを公開にするには、Web関係のアプリケーションが動いているWWWサーバーが必要で、サーバーはアクセスされるためにIPアドレスというものを持っているのか。 WWWサーバーでCGIを動かせばカウンタとか掲示板も作れるんだ! というわけで、WWWサーバーとして使われているLinuxを触り始めた。 そんなのが10年以上前。

当時、学生で金がなかったこともあって、雑誌は立ち読みが多かったなぁ。 単語だけ覚えてきて、ネットで調べたりしてた(^^; その時に読んでいたのがこれ。 ■2009年9月号 - 日経Linux - 本誌目次:ITpro

http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/MAG/20090806/335214/当時は読んでもわからないことだらけだったけど、懲りずに読んでたなぁ。 しばらく(月刊誌だから数ヶ月単位)読みつづけてるとすこ~しずつ、つながってくのがわかった。 そんなこんなで、実際にドメインを取ったり、サーバーを構築するのはこのあとの話。

本題の前置きは終わり・・・先日行ってきた八ヶ岳での竹細工(オブジェ)で聞いた話とソフトウェアについて。 ■八ヶ岳南麓 日本初の竹のアート美術館 保坂紀夫竹の造形美術館

http://www.bambooart.jp/

竹でバッグや一輪挿し入れ(一輪挿しを吊るすような入れ物)を作るときには素材となる竹の細い材料が必要。 その材料の素材は竹で、それを切って加工したもの。 バッグを作ろうと思っても素人は竹の加工が出来ない。 でも、バッグを作る材料(竹を細くしたもの)があれば初心者でも作れる。 実際に生徒(そこは教室もやってた)が作ったものを見せてもらったけど、粗くもなく普通に出来てたように見えた。 多少荒いところがあっても見た目も悪くないし、日常で使えると感じるくらい。 こんな風に、自分で作れるようになると、材料となる細い竹も自分で加工して用意したくなるらしい。 そうなったら加工方法も教えるらしい。

この教室はなぜ、作るところから始めたかというと、竹を加工して材料(細い竹)を用意するのは大変だし、面白くないからということらしい。 それはもっともだな・・・と思って聞いていたが、ソフトウェアもそうなんじゃないかな?と思った。 まずは完成形を思い描き、それから少しずつ広がる。 ソフトウェアで言えば、アプリケーションやホームページを作り、それから必要なサーバーに関することを覚えたり、設計が必要になって設計をするようになったりする。 竹細工の場合はバッグなどを作り、それから必要な竹の加工方法を覚える。

やりたい人は竹の加工からやればいいじゃんと思う人もいるかもしれないが、竹の加工から出来る人はほんの一部だと思う。 材料となる竹を細く加工したものを見せてもらったけど、一種類じゃなかった。 よ~く見ると、端はくっついているんだけど、それ以外はさらに3,4枚に分かれていた。 なんでこんなことをしてるかというと、複数を重ねて厚みを出したいときなど、別々のものを重ねるが大変だからということだった。 だけど、端がくっついている素材を使うことで、1枚のように扱える。 最終的には端を切り落としてしまえば、綺麗な重なりが表現出来る。 なるほどなぁ~と感心してしまった。

バッグ類は見よう見まねでなんとかなりそうな感じだったが、すっごく綺麗な皿のようなものもあった。 直径60cm以上はあったと思う。もっともっと大きいのもあった。 それらは設計図を書いてから作り始めるそうだ。 設計図を見ることで、どれくらいの長さで、どれくらいの幅の竹が必要か把握できて、それらを準備してから作り始めるそうだ。 一見するとすごく綺麗な皿なんだけど、デザインはどうやって表現してるんだろうと思ってよく見てみると、幅によって表現していたことに気付いた。 そんなところからこういう話を聞けた。

さらに不思議だったのが節がないこと。 竹って節があるのに、作品には節が見当たらない・・・と思ったらあった! デザインの一部となるように節の位置がすべて一ヶ所に集まるように作ってありました。

実物を見ながら、そんな話を聞くと、すごいな・・・と感心せざるを得なかった。 端を固定して内部を複数枚に分けるのも、節の位置を利用するのも、作ってみたときに躓いたり、出来ないことに気が付いたことがきっかけなんだと思う。 設計図を書かなきゃ・・・ってのも作品を作る前に当たり前に思うことだと思う。 それくらい整った綺麗な作品だったから。

ソフトウェアも竹細工も、作ることを知らないのに何が必要かなんてわからないだろうな・・・と思った最近。 なぜ竹細工の話がいまさら?と思うかもしれないけど、それくらいすごく綺麗で、計算されてるものでした。 大きなものはすごい緻密さなどもありつつ、簡単なものは素人でも作って楽しむことが出来る。 一度見てみると楽しいと思います😄

ソフトウェアに関することも、初心者からプロまで楽しめればいいのに😄

IT業界は物作りに分類されるか?ということについては ”ものを作るところから始める” ということについては分類されるんじゃないかな?と思う。 ただ、手法などについては他業種を見習ったりってのはどうなんだろう?と言うところはある。 "作る"ことを知らない人が作ることに加わる場合、用語が伝わらなかったり、必要な部品(や情報)がわからなかったり、論理的に無理なことを言ったり、いろいろと弊害がありそうな気がした。

一人で作れるものは小さいかもしれないけど、作れるということが大切。