出向という慣習(?)
IT業界には出向という習慣みたいなものがある。 IT業界というよりは開発会社と言った方がいいのかなぁ?
IT業界のことを全然知らない人からは「出向って何?」ってよく聞かれてたけど、最近は前ほど聞かれなくなった気がする。 出向とか常駐とか、契約上の話もあるんだけど、わかりやすく言うと派遣みたいな感じ。 他社に行ってお仕事してくるのです。
今回は契約とか、そういう難しいことを話したいのではなく、気持ちの面。 社会人になって、1年経つ前に出向を経験したんだけど、その時は出向したくなかった。 理由はいろいろあるけど、思いついたまま書いてみるとこんな感じ。
- 知らないところへ行く不安。
- 同じ会社の人が少ない(いない)不安。
- かばってくれる人のいない不安
- 通勤距離
- 新たなコミュニケーション
ここに書いたことはいいように捉えることも出来る。 例えば、知らないところに行って、新たなコミュニケーションから信頼関係を築くのは結構大変。 でも、新天地で、新しい出会いで楽しく出来るなら楽しみでもある・・・と。
出向って、とりあえず行って、そこで一定の時間を過ごせばお金になると仕組みでもある。 かなり乱暴な言い方だけど、一度会って面談するだけで採用する/されるが決まるものだから人柄なんてそうそうわかるものじゃない。 行く身で考えれば、とりあえず時間を潰せばお金に変わるわけだし、来てもらう身で考えればそれでは困る。 行った先で自分の能力を発揮して重宝がられるのもいいけど、それって意味があるのか? 例えば、いくらそこでノウハウを提供しても、蓄積をしても、自社のためにはならない。 自分のしたことがものすごい利益を上げたとしても、所詮は他社の人ですよ。 自分の給与が上がるわけでも、特別ボーナスが出るわけでもないし。
そんな感じにどこまでやるかってことについてはモチベーションしだいで簡単に変わってしまうもの。 出向先で仲良くなって、何年も連絡を取る人もいるし、よくしてくれる人もいる。
思ったよりもいろんなことが思い浮かんでまとまった文章にならなかったな・・・。 要約してみる。 「IT業界にいたら、大企業にでもいない限り他社の人に協力をお願いしたり、されたりする(=出向)。うまく立ち振る舞うにはどちらも経験しておいて損ではない。ある意味、出向は慣習みたいなものだから、避けて通らない方がいいんじゃないかな」 言いたかったのはこんな感じ。
10年くらいこの業界にいるけど、最近、そんなことを思った。 実際、自分にとっては出向があったからこそいい人達と出会えたのは確か。