紙面サイズと思考の関係

Ken published on
8 min, 1480 words

Categories: misc

■ オムニグラフ 5 - Mac ソフト、Windows ソフトのことなら act2.com http://www.act2.com/products/omni-graffle5.html 前々から気になってるこのソフト、買おうか悩み中。 どれくらい使うんだろう?ってのもあって、買うに踏み切れてない。ポンと2万円は出せないよ。

なんでこういうソフトが欲しいかというと、図を描きたいから…って当たり前か(笑) WindowsではVisioが似たようなソフトになるのかな。Visioは慣れるまでちょっと扱いづらいところもあるけど、慣れると描きやすいツール。 描きやすいってのも重要なんだけど、Visioの素晴らしいのは、台紙の制限が無いこと! (オムニグラフは使ったことがないので、詳細は不明)

図を書くのはPowerPointでいいって人もいるけど、あれはプレゼン用のソフト。前回もアプリの適材適所的なことを書いたけど、簡単に言うとそういうこと。

話は戻って、Visioの台紙の制限が無いことについて。具体的にはA2とかA1ってサイズを指定すると、かなり伸び伸びと図が描けます。これにメリットを感じてない人もいると思うけど、個人的にはかなり重要なこと。ソフトウェアとしてというよりは、思考についてのメリットがあると思っている。 色々と描いて整理したいのに、紙による制限があるが故に、2枚目に書く羽目になったり、省略しなければならなかったり…これって明らかに思考を停止させてるよね。 この思考を停止させるってことを伝えたところで、言葉でわかっても、理解してる人は少ない。みんな "アプリを起動して、出てきた画面に収める" ってのが当たり前だと思って、それ以上のことをしようとしてない感じがする。

さらに、1枚に収めたいのに2, 3枚になってしまった場合、次元が増えてしまう。1枚なら縦と横の2次元だけで済むのに、2枚に以上になった途端、縦と横と奥行き(枚数)の3次元。印刷してしまえば横に並べるってことも出来るけど、描いている最中はディスプレイが相手だしねぇ…。 次元がひとつ増えると極端に理解が難しくなるとも思っているので、描いている最中はとても困る。次元の話がなかったにしても「これは2枚目に描くか…」なんて余計な思考が入ってしまうため、本来考えたいことを考えられてはいない。

情報を共有するためにも、いいものを作るためにも、思考を停止させるような環境を作ってはいけないと思うんだけど、それが全然通じないのは悲しいことだ。仕方ないこともあるけど、そもそも、理解さえされてないことが悲しい。 こんなことを書いてはいるものの、自分でもそう思うようになったのはここ数年。マインドマップを描くようになってからなんだけど🙄 マインドマップって頭に浮かんだことを次々と描き表して、それを見ているとさらに次々と思い浮かぶことがあり…と連鎖的に描く。この際、思考を停止させるってのは最悪の状況なので、マインドマップのソフトは使いやすく出来ている。愛用しているXMindもかなり使いやすく、デザインも結構気に入っているソフト。

図を描くときも似たような感覚で、思考を停止させること無く描きたい。そこからさらに詳細に描いてもいいし、部分的に抜き出してそこだけで1枚にまとめるでもいいんだけど、まずは描きたい。

ここまでソフトのことについて書いたけど、広いスペースに描きたいため、大きめで解像度の高いディスプレイも重要ってことはお忘れなく😉

単に使いやすいから欲しいというわけではなく(使いやすいだけでも欲しいけど)、思考という面でも必要性があるから欲しいんだけど、上にも書いたように "言葉でわかっても、理解してる人は少ない" ってのが現実。少ないという表現よりもさらに少ない。

最近、IT業界って特殊だよなぁ〜ってことをよく思う。建築に例えたりする方々もいるけど、それって素人に説明するときには少しは役立つかもしれないけど、IT業界にいる人が将来を見て発する言葉じゃないと思っている。 これはこれでひとつのエントリーになると思うので、書きたいことが積もってきたら書くと思う。

"なるべく思考を停止させないような環境を重視する" とか、今までも、今も気にしてないことが意外と重要なんじゃないか?と思っている。