募金額と性質

Ken published on
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昨日、何気なく "募金っていくらくらいすべきなんだろう…" と考えてた。 基準なんて無いのかもしれないけど、感覚的に10,000円はすべきなんじゃないか?と思いつつ寝た。

ひとつの基準

今朝、こんなtweetを見かけた。

2 反発されるかもしれませんが、言います。「金」は、その心が尊いというのもほんとうですが、アルバイトの時給が1000円の時代の「貧者の一灯」は、「小銭」ではないと思います。寄付の相場を、いま上げるべきじゃないでしょうか。かなり大事なことだと思うのです。less than a minute ago via web

3 お金のことを言うのはむつかしいですが、続けます。お祝いだとか、お悔やみだとかにも相場がありますよね。今回、たとえば、「じぶんひとりを3日雇えるくらいのお金」と考えたら、どうでしょうか。はっきりとした「実力」になると思うんです。less than a minute ago via web

これはひとつの基準としてありだと思った。自分が行って作業するという支援もあるけど、素人が行くといいことない。

  • どこに泊まるの?
  • 食料はどうするの?
  • 排泄はどうするの?

結局は被災地の方々と同じ "人" ということには代わり無い。しかも、慣れてるわけでもないから役に立つかどうか?役に立たないどころか邪魔にならないか?現地まで行くのもお金かかるよね?

素人が協力する場合、それを統率できる人がいることが前提だと思う。 近場で困っている人がいたら助けるのはもちろんだけど、団体として行動する場合、そんな簡単ではないと思う。

素人が労働力となるのは得策ではないと思うので、自分の代わりに上記の懸念の無いお金に頼るのが無難ではないかと思った。 そう考えたとき、募金の考え方が変わるような気がした。 今まで、募金というと "大金ではない額を多数の人から集め、大金にする" ようなイメージを持っていた。たぶん、こういうイメージを持っている理由のひとつとして、小学校の頃にあった "赤い羽根共同募金" が関係していると思う。赤い羽根共同募金では多くても数百円程度だった記憶がある。 最近では、コンビニなどのレジに置いてある募金箱。あの大きさと口の広さからして、小銭を対象としているように思える。お釣りを募金してねってことだと思うので、あれはあれでいいのかもしれない。

そんなことから、募金ってあまり大きな額ではない気がしていた。 今回、労働力をお金に変えて…と考えた途端、それなりの額になる。仮に "自分が三日間の労働を提供する代わり" と考えると、一ヶ月の給与÷20(20日勤務と仮定)×3(日)となる。 今、この額を計算してみたのだが…安くない。むしろ "えっ、募金としては結構な額だな" と思った。 募金のイメージが上記の通りなのでなおさら高く感じるのではあるが、自分の給与に対する割合なので、結構な額だな…と感じる人も少なくないと思う。

この意識が広まればいままでとは違う、より多くの金額が集まり、扱いづらい素人の労働力も減って、嬉しいんじゃないか?と思った。

募金のために事務手数料を削りたい

アフィリエイトで貯めた電子マネー、たいした額じゃないけど募金するか…と思ったけど、気になることが出てきた。
  • 現金化には500円の事務手数料が必要
  • 振り込まれるのは翌々月末日

まず、500円の事務手数料がもったいない!自分ひとりなら500円だけど、同じようなことを考えている人が多数いたらその分事務手数料として消えてしまう。 それと、振り込まれるのがちょっと先。今、現金化の手続きをして、先に募金(先出し)して、翌々月末日に自分の口座に入るのもいいけど、現金化があとになるなら(生活費ではないので)別に今じゃなくても…という気持ちが出てくる。

事務手数料なしで、現金化によるタイムラグも無しで募金する方法ないか?と考えた結果、アフィリエイト業者が電子マネーを募金してくれればいいんじゃないか?というところにたどり着いた。 そんなわけで、アフィリエイト業者に「事務手数料と時間がもったいないから、電子マネーを直接募金できるようにしてくれると嬉しい」とメールした。

どこ経由で募金するか?

募金にするにしても、どこ経由で募金しよう?お手軽に、効率よく(途中で手数料を取られること無く)募金につながるところがいいな、と思った。 ■ 東北地方太平洋沖地震 http://www.google.co.jp/intl/ja/crisisresponse/japanquake2011.html 今のところ、Googleなら信頼できそうだし、Google Checkoutもお手軽だし、ここでいいかな?と思っている。

そんなときにmixi内で見かけたこの記述。 ■ [mixi] 運営者からのお知らせ http://mixi.jp/release_info.pl?mode=item&id=1284

支援ミクコレを通常のミクコレと同じように購入してください。 50pt(50円) 2種類(カラーバリエーション違い) 100pt(100円) 2種類(カラーバリエーション違い)

募金額は50pt(50円)にはmixiが同額の50円を加算し100円として寄付いたします。 また、100pt(100円)にはmixiが同額の100円を加算し200円として寄付いたします。

自分が50円募金すれば、mixiが50円載せてくれるので2倍になる!ってよく見えるんだけど、違和感あり。 感じた違和感はこの2つ。
  • 月給の3日分という額とは乖離する
  • ミクコレと同じように買うって、売上になるの?

月給の3日分という額を募金するという感覚とは異なるということ。ミクコレと同じように扱えるというのは、利用者も今までと同じように簡単に募金できるし、システムも流用できるし、いいことだとは思うんだけど、売上に繋がっているように見えなくもない。 アイテムが募金につながりますっていうわかりやすさ、小銭集めやすさという点では優れていそうだ。

募金と言っても、各企業, 方法によって性質は違うんだな…と改めて感じた。 募金終了後に収集方法と集金額を比較してみると、企業の側面や信頼性が見えてくるかもしれない。

個人的にはGoogleで募金すると思う。