詳しい人と詳しくない人の価値観の違い
詳しい人から見た場合と、詳しくない人から見た場合、価値観が大きく違うなぁ〜って感じる。 わかりやすい例だと、スポーツ用品や楽器なのかな。 自分と同じスポーツや同じ楽器をやってない人はそのことに疎いせいか「意外と高いね〜」って反応があると思う。 知ってる人からしたら「ここまで安全性を考慮されててこの価格なら安いよ!」とか「こんなに体の一部みたいに動かせる道具なら安いよ!」と思うかもしれないけど、知らない人はどこを気にしたらいいかわからないから判断出来ず、高く感じるんだろう。
ここまでは "買う / 買わない" が明確になっている場合だから、買わなければこの先の物語は無い。 この選択肢が "買う" しかない場合、物語は続く・・・。
パソコンが普及した今となっては仕事には必要な存在。そうなると "パソコン買わなくちゃ" という傾向が強まり "買う" しかない。 そうなると「Windows搭載のパソコンを買ったから、これからはホームページで告知して、メールでも営業して、在庫もパソコンで管理出来る!」みたいな幻想が生まれてくるけど、実際は次のような感じ?
ホームページってどうやって作るの?更新も必要なの?メールアドレスって.(ドット)が,(コンマ)になっただけで届かないの?在庫の計算するのにExcelってソフトを覚えなきゃならないの?パソコンを効率的に使うなら、その作業にあったツールを導入し、それを使いこなすのがいいと思う。ツールと言っても、ひとつとは限らず、ツールとツールの連携によってデータを加工していく。 ツールの使い方を説明して、他のツールとの連携の方法を教えたとしても、それを使いこなす人って思ったよりも少ない。たいていはひとつ目のツールの使い方を覚えるのが精一杯で終わってしまうので、作業効率の改善には結びついてない気がする。
続いてCMSの話。 「CMSを導入したから、ホームページの更新が簡単になるし、今までよりも訪問者数が多くなる!」みたいな幻想。 現実は次のような感じ?
このページを編集したい場合はどこをクリックしたらいいの?ページとコンテンツの違いって何?作ったHTMLをCMSに導入する手間だけ増えてない?訪問者数も変わってないみたいなんだけど?パソコンを専門に利用しているIT業界でも普通にこんなことあります。 CMSと言っても、パソコンのツールのひとつなわけで、これを使ってホームページを運用しようとするなら、CMSの概念を把握した上でデータの単位を考えて取り込まないとね。概念を把握しきれてないと、更新したい時にどこのデータがどこに表示されてるかわからなかったり、どこを編集していいかわからなかったりってことになると思う。
パソコンの使い方もCMSについても、知っていることを色々と伝えて効率化を図りたいとは思うものの "効率化を図るよりも、新しいことは覚えたくない。新しいことを覚えるときは気付いた時だけ" と思われていたら進歩はないだろうな。 「手始めにこれを改善したい」というのがあれば、わかりやすいんだけどな。
"これだけ色々出来るし、効率がいいからこの価格になるよね" なのか "把握出来てないから高く感じる" のかは価値観の違いだろうけど、把握出来てないだけなら把握することによって価値が変わるかもしれない。 パソコンやCMSに限らず "把握すること" は簡単ではないだろうが、価値が変わるきっかけではありそうだ。